一般歯科
虫歯治療
大切なのは保険診療を軸に、きちんと歯を残す治療
日本は保険診療が非常に充実しています。その為、他の国では何万円もかかる処置が数千円で受診する事が可能です。
以前は保険診療では銀歯になってしまうなど見た目が悪い事が多かったのですが、最近では白い歯が認められる場合もあります。
まずは、保険診療をフルに活用し歯を残す治療を行う事が大切です。
虫歯はこうして進行します
C0 超初期の虫歯
歯の表面が白く濁った状態で、歯に穴は空いていません。痛みなどの症状もないため、患者様はほとんど気づくことができません。適したブラッシング指導やフッ素塗布で虫歯の進行を止めます。
C1 エナメル質の虫歯
歯の表面エナメル質にのみ虫歯が止まっている状態です。歯の表面に小さな穴が空いていますが痛みなどの自覚症状はほとんどありません。ものがはさまりやすくなった等、小さな違和感が生じます。
C2 象牙質の虫歯
歯の内部にある象牙質にまで虫歯が進行している状態です。エナメル質の歯の表面にできる虫歯とは違い、「歯が痛い・しみる」といった症状がでるようになります。小さな虫歯であればプラスチック製の詰め物で対処することができます。
C3 神経まで虫歯が進行している虫歯
この状態まで虫歯が進行していると、歯の神経を除去する治療が必要です。ズキズキと継続的な痛みがあり、何もしていなくても痛みやしみる症状があります。鎮痛剤の効き目が悪くなり、「歯が痛い」という主訴で来院される患者さんはこの状態でいらっしゃることが多いです。
C4 残根状態
痛みはなくなり、歯の根が残されている状態です。残された残根を抜歯し、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの処置が必要です。また、この状態になると口臭などの問題が生じます。痛みは消えますが、お口の健康にはとても悪い状態ですので、早めに治療を受けるようにしましょう。
痛みがなくなっても、虫歯は進行しているんです。
痛みを感じなくなった時は、虫歯が進行し続け、神経が死んでしまっている状態です。
虫歯は、初期なら自然治癒する可能性もありますが、進行しつければ症状はどんどん悪化していきます。歯の根の先に膿がたまり炎症を引き起こし、硬いものを噛んだ時に違和感や痛みを発します。そこから血管内に細菌が侵入し、全身疾患の原因になるリスクもまた否定できません。
できることならばしっかりと虫歯予防が大事ですが、虫歯になった時はできるだけ早く歯科医院で治療を受けてください。
予防は予防だけではなく、早期発見し最小限の治療で完了できます。定期的なメインテナンス・検診が大切です。
歯のクリーニング
クリーニングを含めた定期健診をおすすめします
歯ブラシだけでは足りないのですか?
残念ながら、歯ブラシだけで全ての汚れは取り除けません。また、デンタルフロスや歯間ブラシを使用したとしても、歯周ポケットの中や歯と歯の間は歯磨きがしにくい箇所なので、どうしても磨き残しができます。 そこに歯石が着いていきます。歯石とは、プラーク(歯垢)の石灰化したもので、歯茎と歯の間に沈着する硬い固まりのことです。 溜まった歯石は歯ブラシでは落とすことができませんので、歯科医院での専門的なクリーニングを受ける必要があります。
歯のクリーニングの治療費は?
歯茎の検査にて、歯周病治療が必要と判断すれば歯のクリーニングをいたします。
費用としては約1,000~2,000円で、タバコやコーヒーの着色であればクリーニングで十分にきれいに落とす事が可能です。
口の中の病気が
全身疾患と
強く関連しているのはご存知ですか?
定期健診は虫歯や
歯周病だけでなく、
全身疾患の予防や
改善にも繋がります!
特に「糖尿病」は歯周病と関連が強いとされており、実際に糖尿病を持つ歯周病患者に歯周治療を行ったところ、血糖値が改善されたという報告もあります。つまり、定期健診で虫歯や歯周病の予防と治療を心がけることで、全身疾患の予防と改善ができます。
定期的な歯のメインテナンスでいつまでも自分の歯を保ちましょう。
ブラッシング指導
自分の歯並びやお口の状態を把握し、癖のない適切な歯磨き方法を歯科衛生士が指導いたします。健康な歯を保つために、自身が日々のセルフケアをしっかりと行い、歯垢を落とすことがとても大切です。
スケーリング
超音波スケーラーでは、歯ぐきや歯周ポケット内からプラークや付着物、歯石をしっかりと除去していきます。またハンドスケーリングは主に歯肉縁上歯石と、浅い歯肉縁下歯石の除去に用いられます。
エアフロー
非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付け、汚れを効果的に落とします。また歯周病の細菌除去にも効果が高いため、エアフローによるクリーニングを積極的におすすめしています。
小児歯科
お子様の将来を見据えた、
虫歯の予防処置が中心の治療です
お子さんの虫歯について
子供の歯は柔らかく、溝も深いため大人に比べ非常に虫歯になりやすい特徴があります。
加えて大人の様にじっと治療を受けることが難しく、乳歯は水分が多いため治療の精度も大人に比べて劣るのが実際の所です。
お子さんの治療において最も大切なのは、「虫歯になりにくい環境作りをお手伝い」です。
歯ブラシの練習を一緒にする所から慣れてもらい、歯が柔らかいことは、定期的なフッ素塗布、深い溝に対してはシーラントと呼ばれるものを塗布してケアをしてケアします。
同時に、歯医者に慣れてもらい、虫歯になった時にもスムーズに治療ができる様にしていきましょう。